コメント投稿      Notes 2022  

2023.11.25

 カメラマンの大先輩、八重樫信之さんの写真展「それぞれのカミングアウト」(東京都国立市のくにたち市民芸術小ホールギャラリー)が1日だけ開かれました。八重樫さんはハンセン病をテーマに、長年撮り続けてきたカメラマンです。患者さんとの強い信頼関係がなければ、撮影できないだろうと思われる写真が並んでいました。重いテーマを撮り続ける八重樫さんには、尊敬の念しか出てきません。「これが最後の写真展」とおっしゃているようですが、まだまだ写真を見せていただきたいですね。


2023.11.23

 横浜・にぎわい座での「真山隼人独演会 ネンイチはやと!」の撮影をしてきました。「紀国屋文左衛門の船出の巻」と「徂徠豆腐」の2題。「紀国屋文左衛門の船出の巻」は、ずいぶん前に梅中軒鶯童の口演をテープで聞いたことがあるのですが、新たな紀文を聞かせてもらいました。


2023.11.20

 五木村は18日に山の上の方でうっすら雪化粧しました。大通峠では初雪だったといいます。紅葉も今年はいつもより早く始まり、すぐに終わってしまったようです。例年この時期は、まだ紅葉しているのですが、ほとんど散っていました。


2023.11.19

 五木村平瀬集落で、堂祭りがありました。願解きのお礼参りで、椿の葉を御百度参りのようにして、1枚ずつお地蔵様にたむけます。ただ、高齢化で足が悪い人も多く、何度も歩くのは大変なので、まとめてお供えするように変わっています。それでも昔から伝わっている行事を守っています。


2023.11.18

 五木村のお祭りが年4回になり、季節ごとに行われる方式なったのは知っていたのですが、「子守唄」の冠が消えてしまっていることに気づいていませんでした。「五木の子守唄」を売りにしてきただけに、それがなくなってしまっては、他の地域と差別化が見えなくなってしまうと思いました。せっかくの他にない村独自のものを持っているのに、それを活かさずにどうするのでしょう。もったいないことです。


2023.11.13

 JPSで委員会を一緒にやった増田雄彦さんの写真展「Y'hama」がアートスペース丸の内(東京都千代田区)で開かれているのを見てきました。増田さんのアートな目で捉えた横浜の街角が並んでいました。いつも作品から自分にはないものの見方を教えてもらっています。今回も刺激を受けました。
 11月30日まで展示されていますので、ぜひ足をお運びください。


2023.11.9

 小倉からの東京への帰りに新幹線を利用しました。4時間半近くかかるのですが、なかなか快適でした。飛行機の利用と比較して、空港までの時間などを加味すると1時間ほど余計にかかりますが、車内も移動できますし、座席のスペースも広いので案外いいなと思いました。


2023.11.8

 平成中村座小倉城公演に行きました。姫路城公演以来の中村座です。今回も背景にライトアップされた小倉城が見えるので、夜の部がおすすめです。20年ぶりくらいに小倉に来ましたが、なんとなく少し寂しくなった感じを受けました。でも若い人がやる店も多くなっていて、世代交代しているのだと思いました。


2023.10.24

 久しぶりに双葉町に行ってきました。火曜日に行ったのは初めてで、原子力災害伝承館の休館日だと気づいて、伝承館の前にある産業交流センターのお土産屋さんも閉まっているのが外から見えました。お昼が食べられないかもと思ったのですが、お土産屋さんの脇にあるペンギンは開いていました。いつものようにビーフバーガーを食べて満足できました。
 双葉町には中間貯蔵施設が広がっています。その中にある正八幡神社には、赤トンボと呼ばれた複葉機のプロペラが奉納されています。かつて福島第一原発があるあたりに、飛行場があった関係で、正八幡神社に奉納されているとのことでした。


2023.10.23

 ニコンのマニュアルレンズをキヤノンのEOS R5で使おうと思い、マウントアダプターを買うことにしました。多くのメーカからいろいろなマウントアダプターが販売されているのですが、以前、Kinoptikのマウントを改造してくれた業者が、マウントアダプターで精度が高いのはRayqualだと言っていたことを思い出し、Rayqualのマウントアダプターを買うことにしました。宮本製作所という東京都練馬区の町工場が造っているものでした。以前、キヤノンのEF200-400mmにエクステンダーのレバーを造る際に、部品を1個から造ってくれるという東京都中野区の町工場、野方電気工業にお願いしたことを思い出しました。丁寧な仕事でいいものを造る。日本の製造業の原点、応援したくなります。


2023.10.18

 京都・南座での「錦秋喜劇特別公演」に行ってきました。「祇園小唄」と「大阪ぎらい物語」の2演目でしたが、歌舞伎風なのといわゆる普通の喜劇なので、面白い組み合わせでした。
 昼公演だけだったので、その後、京都の街を散策しましたが、コロナが明けて人がまた多くなってきましたね。久しぶりの京都で旧知を温めることができました。


2023.10.13

 歌舞伎座で開催中の錦秋十月大歌舞伎に行ってきました。今回は中村虎之介さんの撮影です。最後の演目は「水戸黄門」。テレビでもお馴染みの主人公で、物語の流れもいわゆる水戸黄門です。笑いもあり、ほとんどの人は楽しんでいましたが、外国人の方も客席にはおられて、テレビを見ていた人ならわかる流れ、わかったのかなぁ・・・。楽しめてもらえたならいいのですが、やや心配になりました。


2023.9.30

 今日も頑張って動いてくれたNikon coolscan 5000ED。調べてみたら2003年発売で、2009年に製造終了、2016年にサポートも終了している製品でした。それでもソフトを開発してくれる人がいるので、最新のMacOS14でも動くのです。ほんと助かりますね。でも、買ってからすでに20年、よく動いているなと感心します。これが動いているうちに必要なフィルムをデジタル化しておかないと、と思ってポジフィルムを1コマずつスキャンしています。


2023.9.26

 前に開催した写真展を見てくれた人から「次の写真展はいつですか、やらないんですか」と言われました。個展はやっていないとはいえまだ2年ですが、写真展を期待してもらえるのは嬉しいことです。個展もそろそろと思っているのですが、準備も含めて時間がかかるので、そろそろ取り組み始めないといけないですね。未発表で表に出してもいいなと思う写真があるのですが、今撮影しているものとはジャンルも違い、今撮影からも手を引いている動物写真で、しかも古い写真ということもあり、どんな写真で写真展を開催するか思案中です。
 30代のころ一時期札幌に住んでいて、動物写真家に、と思うこともあり、少しずつ撮影していたものです。当時はポジフィルムで撮影していたので、少しずつデジタル化しています。古い35mm専用のフィルムスキャナーですが、最新のパソコンでも動くようにソフトを開発してくれているので助かります。本体が機械的に壊れない限り、いつまでも使えそうです。


2023.9.23

 桑原史成さんの写真家活動60年と題した写真展を開催して、パーティーをするとのことで、快晴堂フォトサロンに伺いました。JPSの国際交流委員会繋がりの仲間たちが招待されていて、桑原さんの足跡を示す写真を見ながらのパーティーでした。驚いたことに、そこには韓国から記録映画のスタッフも来ていました。桑原さんが撮影してきた韓国の写真を素材にしたドキュメンタリー映画「Maybe the last one」(仮題)の撮影とのことでした。すごいことですね。


2023.9.19

 福島県双葉町の多くの集落には神社があります。避難指示が解除された新山地区にある新山神社で、東日本大震災でいたんだ社殿から新築した社殿への遷宮が行われました。
 どこに住んでいても神社のお祭りには多くの人が集まります。地区の人たちの再会する場でもあり、地区の拠り所であることがわかります。少しずつ生活の場としての環境が改善されてきています。双葉町に住んでいる人は、まだ90人ですが、少しずつでも増えていくことを願います。


2023.9.10

 あまり詳しいことを確認していなかったのですが、ちょっと気になること。
 福島の避難指示解除の条件が、年間積算線量が20mSV以下になることとなっています。一方、福島の避難指示が出た地域以外での一般公衆の線量は年間1mSV以下に定められています。20倍も基準が緩いところで暮らしていて大丈夫なのでしょうか。放射線管理区域の線量は3ヶ月あたり1.3mSVを超える恐れのある区域となっているので、放射線管理区域に住んでいることになるのではないでしょうか。先日行った地域は0.14μSV/hだったので、年間に換算すると1.2mSVです。低いとはいえ、一般公衆の線量は超えています。このあたりきっちり説明と周知が必要なのではと思います


2023.9.9

 歌舞伎の写真処理をしようとしたら、なんと液晶画面がつきません。ケーブルなどを調べたのですがダメでした。電源ランプは点灯するけれど、何も表示されないまま画面は真っ暗。壊れてしまったようです。2017年に購入したEIZOのColorEdgeでしたが、使用6年で壊れるとは、トホホです。使っていなかった古い同じEIZOのFlexScanを引っ張り出してます。
 ものは古くなれば壊れるのですが、6年はちと早い気がします。今、舞台撮影でも使っているキヤノンのEF500mmf4.5はすでに30年を過ぎていますが、いまだに使えています。これは驚くほど丈夫ですね。古いUSMなので、AFが故障するとピントが動かなくなり、マニュアルも使えなくなるので、これが動いているうちに噂に出ているRF200-500mmf4が発売されることを願っています。


2023.9.8

 福岡・博多座の市川團十郎白猿襲名披露九月博多座大歌舞伎に行ってきました。久しぶりの博多座でした。ここの舞台照明にEOS R5のオートホワイトバランスが合わず、だいぶイエローがかった色になってしまいました。EOS R5はホワイトバランスがあまり良くないと思っていましたが、今回の照明には困りました。噂れているmarkIIでは、この辺りも改善されることを期待しています。
 今回は1泊したので、夜の博多で旧知の方たちとも会えて、楽しい1日でした。


2023.9.3

 恒例の浅草・木馬亭での真山隼人さんのツキイチ独演会に行ってきました。木馬亭のクーラーの不調で会場がやや暑いので、お客さんも大変だったと思います。舞台には演者に向けて扇風機が置かれていましたが、どれほどの効果なのかと心配になりました。とはいえ、隼人さんの熱演で、いつものように魅力的で惹きつけられる口演でした。


2023.8.25

 五木村の平沢津集落の神社の夏祭りがありました。夏祭りといっても今は参道の整備とお宮の掃除をしてお参りするだけです。神社は山の中にあるので、歳をとると神社に行くだけでも大変なことです。
 神社は阿蘇神社と八幡宮。神社の奥を登っていくと山の神があるので、それぞれお参りして、山を降りてから道路脇にあるお地蔵さんに参って、この日の行事は終わりです。
 昔は神主さんを呼んで行事が行われていましたが、今は集落の人たちだけのお参りです。集落の高齢化で、いろいろなことができなくなり簡素化されている中で、コロナ禍があったので、さらに縮小されてしまった感があります。このお参りもいつまで続けられるか、危機的な状況です。


2023.8.21

 1ヶ月ぶりに双葉町に行ってきました。昨年8月に避難解除があり、一部地域で住むことができるようになりましたが、7月末現在で、避難した町民が戻ったのはわずか21世帯30人だという。そのうちのお二人にたまたまお会いしたが、いずれも志賀さん。話によると、双葉町には志賀姓が多いらしい。お二人とも避難した場所に家を建てたが、生まれ故郷に戻るのが一番と戻ってきた。とはいえ全体で見ると、避難解除1年での戻りは少ない。震災から12年にもなると、新たな生活ができているので、なかなか戻るという選択にを選びにくいのだろう。


2023.8.19

 いつも日韓中高校生の写真コンテストでお世話になっている人が、ニコンプラザ東京(東京都新宿区)のTHE GALLERYで開催されている全国高校総合文化祭の写真部門優秀作品展に詰めているというので、行ってきました。写真の話をしながら作品を見させてもらいました。高校生の作品は、ユニークな感性のものが多く、面白いです。28日まで開催しているので、お近くに行かれる際は、ぜひお立ち寄りください。


2023.8.7

 広島市教育委員会が「はだしのゲン」を平和学習教材から削除した理由のひとつに、漫画の中で描かれている浪曲に対し、「浪曲が現代の児童の生活実態に合わない」というのがありました。一時は演者にも若い人が少なく、テレビではなかなか公演を放送することもなかったですが、最近は若い入門者が増えてきていて、少しずつですが復活の兆しが出ていると思います。
 文化庁の子供育成総合事業で、小学校などを巡回して伝統芸能やオーケストラの公演などをしています。その中に浪曲も入っています。浪曲の公演回数を増やして、もっと小学生たちに身近な芸能にしてもらいたいものです。


2023.8.6

 浅草・木馬亭での真山隼人さんのツキイチ独演会に行ってきました。このところ公演に行けていなかったので、久しぶりでした。木馬亭のクーラーの故障で、舞台も客席もちょっと暑い状況でしたが、ゾッとするような迫力の「ぬれ手拭い」お客さんも暑さを忘れて楽しめたのではないでしょうか


2023.8.4

 キヤノンRF200-500mmの噂が色々と出ていますが、年度内くらいには発表があるのか、もう少し確度の高い情報が出てくるのでしょう。いまだにEF500mmf4.5を使っていますが、そろそろ限界が来ているので買い替えたいところです。噂では200万円クラスのレンズになるとのこと、とんでもなく高いレンズになりそうです。先日発表されたRF100-300mmも150万円。デジタルカメラになってボディもレンズも尋常ではない値段になっています。機材の更新は必要なことですが、大変なことになってきています。


2023.7.22

 オールドレンズのためにソニーのカメラを使っていたのですが、EマウントのオールドレンズをライカMマウントに改造して、キヤノンEOS R5 でも使えるようにしてきました。普段よく使うレンズの改造が終わったので、ソニーのボディを使うことがなくなってしまいました。難点はイメージサークルの違いをソニーは任意の拡大率で変更して、画面いっぱいの表示にできるのですが、キヤノンはクロップが1.6倍しか選択できないのです。ソニーのように任意にできるか1.3倍くらいがあるといいのですがねぇ。と思いながらもボディーをキヤノンに統一しようと思い、使わなくなったソニーα7RIIIを手放すことにしました。


2023.7.21

 先日、五木村でいつもお世話になっていた方が亡くなった。村に通い始めて21年。この間に知り合い鬼籍に入った方が何人もいる。十年ひと昔というけれど、ふた昔たってしまったのだから、仕方のないことなのかもしれない。自分もそれだけ歳をとっているわけで、いつまで五木村通いが続けられるか、そこもこれから気になるところになりそうだ。みなさんが元気なうちに昔話をきちんと聞いておけばよかったと思うことが多く、今となっては後の祭り。自分の取材の甘さも情けないと思うことばかりだ。
 最近、福島県の双葉町に通うようになった。多くの人が福島第一原発事故後の町に入って、取材している。そんなに頻繁に行けない身としては、他の方たちがあまり手をつけない隙間を埋めて、双葉町に生きる人たちの姿を記録していければと思う。


2023.7.12

 五木村で大変お世話になっていた方が、10日に突然お亡くなりになりました。熱中症だったということで、残念な話です。すぐには駆けつけられませんが、遠くからお悔やみ申し上げます。


2023.7.9

 浪曲師の京山小圓嬢師匠が7月6日に逝去されました。92歳でした。師匠にはいろいろとお世話になり、何度も酒席をご一緒させてもらいました。曲師のさくらさんの写真集を作る時も協力していただき、写真も多く使わせてもらいました。ありがとうございました。もうご一緒にお酒を飲めないかと思うと、寂しい限りです。
  一心寺浪曲寄席で撮影した写真で、師匠が気に入ってチラシなどに使っていただいたものです。合掌。


2023.7.6

 大阪・松竹座での七月大歌舞伎に行ってきました。昼の部と夜の部通しでの撮影で昼の部と夜の部の間に街に出ましたが、蒸し暑くてたまりませんでした。久しぶりの大阪は、御堂筋の歩道が広がっていて、店も入れ替わり、わずか1年くらいで変わるものだなと思いました。


2023.7.3

 久しぶりの双葉町。復興は遅々として進まずという印象のままでした。双葉町の方が、楢葉町に家を建てる地鎮祭を見てきました。新しい生活基盤を作っていくのは喜ばしいことですが、双葉町に戻る人が減ることにもなっています。街の復興に時間がかかればかかるほど、戻る若い人たちがいなくなりそうで気になります。


2023.6.20

 世界アルバトロスデーに合わせて東京港野鳥公園ネイチャーセンター1階で、アホウドリの保護研究をしてきた資料と写真などの展示がされています。アホウドリ研究の第一人者の長谷川先生が会場におられるというので、行ってきました。鳥島に最後に行ったのは、アホウドリ再発見50年にあたる2001年。その後何回かお会いしましたが、十年ぶりくらいの再会で、楽しい時間を過ごしました。


2023.6.18

 久しぶりに五木村に行ってきました。今回は入鴨集落の堂祭り。入鴨のお堂は歴史を辿ると室町時代に遡れそうです。お堂に祀られている十一面観音坐像は、1511年(永正8年)作のもの。一緒に祀られている地蔵菩薩立像は1581年(天正9年)作と刻まれています。かつて同じ場所にあった善能寺で祀られていたものだったかもしれません。
 今のお堂は1955年(昭和30年)に建て替えられたものですが、すでに築68年になり、雨漏りなどもあります。集落が3軒になってしまいっている状況で、いつまで守っていけるのか心配になります。


2023.6.13

 桑原史成さんがこの度、JPSの理事を退くことになったので、最後の国際交流委員会の開催日に、久しぶりに新旧の委員が集まりました。いつものように外国特派員協会のレストランでお食事会を開きました。国際交流委員会は解散しますが、桑原さんを中心としたこのメンバーでの繋がりを大切に、ふたたび写真展の開催の話も出ました。発表する場が増えることは嬉しいことです。前回はスペインの写真を出しましたが、次は何を出しましょうか。


2023.6.10

 国立劇場での歌舞伎鑑賞教室に行ってきました。今回の出し物は「日本振袖始ー八岐大蛇と素戔嗚尊ー」でした。話としてもわかりやすく、踊りと立ち回りが長く、楽しめる舞台でした。学校単位で歌舞伎をはじめて見に来る人たちが多いので、歌舞伎に対して興味を持てたのではないでしょうか。


2023.6.9

 国立演芸場での花形演芸会スペシャルに行ってきました。この会は花形演芸大賞の受賞者の記念公演です。真山隼人さんは銀賞を受賞しました。おめでとうございます。今回の出し物は、新作で、外題がよくわからないのですが「水戸黄門ーダブ屋のお蝶」かな? 笑いの絶えない面白い話でした。国立演芸場は会場が大きいので、今回は200-400mmの出番でした。


2023.6.2

 6月になりました。6月はお地蔵さんや観音様の縁日があり、五木村では堂祭りが多くの集落で行われてきました。そのお祭りも、集落の人が減ってしまったところでは、それぞれがお参りするだけの行事になっています。今年はこれまで行っていないところに行こうかなと思うのですが、お祭りがなくなってしまったところが多く悩ましい限りです。日本の山間地の集落などは、どこも同じような状況なのでしょう。


2023.5.25

 外国特派員協会で開催されている中村惠美さんの写真展「eternally」に行ってきました。今回は中村さんが来ているとの話を聞いたので、改めて見に行きました。鳥島のアホウドリの写真展ですが、アホウドリの保護活動をする山階鳥類研究所の方たちの姿をパネルにしたものもあります。鳥島でお世話になったことのある方たちの活動が紹介されているので、懐かしく思いました。中村さんとは鳥島の話などで1時間あまり立ち話をしてしまいました。


2023.5.19

 久しぶりに双葉町に行ってきました。町での生活ができるようになって、どのようになったかみたのですが、住んでいる人は60人あまりなので、ほとんど3年前と変わっていないような人通りでした。双葉駅前から続く昔のメインストリートの商店は、建物はさらに減りましたが、当時のままだった建物が崩れ落ちたものもあり、時間の経過を感じます。食事のできるところは伝承館と工場進出した撚糸工場に併設されたレストランしか見当たりませんでした生活するにはなかなか難しい状況が続いています。地元の人も買い物するところがないので、生活が大変と話していました。移動販売は来るようですが、商店があるともう少し戻ってくる人も増えるのではないでしょうか。とはいえ、家を直したり、新たに家を建てる人も現れているようです。


2023.5.16

 写真展周りをして、丸の内フォトギャラリーで開催している「都視点」をみました。写真展を主催するJPS同期の山下さんも在廊していて、久しぶりの再会でした。今回はグループ展ですが、1年に何回も写真展を開催する山下さんのエネルギーには感服します。


2023.5.13

 双葉町の街歩きをしながら撮影をするのに、ショルダーバックでは歩きが辛いのでバックパックのカメラバックを新調しました。いろいろ検討したのですが、結局LoweproのBP250AW IIIにすることにしました。EOS R5なら2台とズームレンズ2本は入りますし、PCやノート、小物も入るので、車を使わないちょっとした取材にはいいかなと思いました。型番が変わるので流通在庫のみらしく、少し安くなっていたので助かりました。


2023.5.7

 恒例の木馬亭での真山隼人ツキイチ独演会に行ってきました。ゴールデンウィークの最終日で雨の一日でしたが、お客さんも多く、賑やかな会でした。いつもながら楽しいキレのある口演で、時間を忘れて撮影していました。2席目の「エッセイ浪曲」では、日頃のたわいもない話を浪曲に仕立てる凄さを改めて感じました。


2023.5.6

 姫路城三の丸広場特設劇場で開かれている平成中村座姫路城公演に行ってきました。天守物語では音の演出もあり、これまでとはちょっと違う歌舞伎でした。このところ虎之介さんがなかなかいい役をやっていて、撮影していても楽しいものです。平成中村座では、背景のお城を見せる演出がありますが、今回も姫路城を背景にする場面がありました。ただ、三の丸広場が天守閣に近いのと天守閣の石垣が高いので、前の席の人以外は、石垣しか見えなかったようです。その意味では大阪城公園での開催では、天守閣との距離が十分あるので、背景にライトアップされたお城が印象的だったことを思い出しました。


2023.4.29

 快晴堂さんで、久しぶりに写真クラブの写真講評をしました。みなさん写真になる構図の目を持っていて、こちらも勉強になりました。様々な視点で撮影された写真を見て、その視点を想像することで写真の見方も変わってくるので、自分にないものを気付かされます。その意味でも写真講評は、楽しいものです。今回も自分ではなかなか選ばないであろう写真もありましたが、その写真をじっくり見ていると、なんとも味わい深いものでした。こういう機会をいただいたことに、快晴堂さんには感謝です。


2023.4.22

 久しぶりに写真展巡りをして、快晴堂さんに行ってきました。快晴堂さんの丸の内フォロギャラリーで内古市智之さんの写真展をやっていました。快晴堂さんでは、懐かしい人にも会えて、いい一日でした。


2023.4.17

 名古屋御園座での陽春花形歌舞伎の撮影に行ってきました。今回は一部二部で1演目ずつ。七之助さんと勘九郎さんの早替わりが見事で驚きました。マジックを見ているような早替わりで、客席からも驚きの声が上がっていました。この早替わりはぜひ見てもらいたいと思うので、まだ22日まで上演していますので、都合のつく方はぜひ足をお運びください。


2023.4.9

 国立民族学博物館の池谷和信教授が編集した「図説 焼畑の民 〜五木村と世界を繋ぐ」に写真を提供したので、本をいただきました。焼畑の民の実像を紹介した内容で、非常に理解しやすく、写真もふんだんに使われています。このほんの「雑穀と儀礼」の項目で五木村の風習の写真を使ってもらいました。こつこつと撮影してきた写真に、こうした発表の機会があることはありがたいことです。市販もされているようですので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。1冊880円(税込)です。

 

2023.3.26

 五木村に通い始めてから21年になろうとしています。その間にダム建設は中止になり、再び造ると言い出し、行政に翻弄される姿はいまだに変わっていません。村に来初めの頃に出会った人たちが80歳代や90歳代になっていることに、この21年の時の流れを強く感じました。「村の記憶を記録する」という思いで進めてきた五木村の歳時記記録も次々に消えていっている現実に、追いついて行くのが大変です。今年からは少し余裕ができそうなので、歩を速めねばなりません。これからの5年ほどが節目になりそうな気配です。


2023.3.25

 久しぶりに五木村に来ました。天気はイマイチですが、ヤマザクラにソメイヨシノ、桜が満開で山を彩っています。こんなに桜があったかなと思うほど。もう少し光があるとよかったのにと思う次第です。


2023.3.23

 EOS 5Dを使うようになるので、バッテリーを大型家電量販店で新たに購入したところ、なんと納品まで3週間。半導体不足のせいでしょうか、これには驚きました。まあ、予備バッテリーでそれほど急がないので注文しましたが、ちょっと想像していませんでした。


2023.3.16

 EOS R5を使い始めてからほとんど使わなくなった5Dを久しぶりに使おうと取り出したのですが、これほど大きさが違ったかと、改めて大きさの違いを感じています。5月から新たな仕事をするにあたり、そちらは5Dを使おうと思っています。R5と合わせて4台を常時使うようになるとバッテリーも数多く必要になりますが、バッテリーが同じなので助かります。


2023.3.5

 恒例の木馬亭での真山隼人さんのツキイチ独演会に行ってきました。今回は浪曲台本コンクールの作品3作の口演でした。舞台裏で見ていて、ネタおろし3作をかけることの大変さを感じました。ネタ自体を面白く、楽しい撮影でした。


2023.3.3

 JPS国際交流委員会の新旧委員の新年会がありました。久しぶりに桑原史成さんをはじめ、皆さんにお会いして楽しいひとときでした。島根県津和野市にある桑原さんの写真などを収蔵している桑原史成美術館が、津和野市の財政問題で、先行き不安な話も出ているとのこと。歴史的にも意味のある桑原さんの写真なので、津和野市には頑張ってもらってぜひ継承維持してもらいたいですね。


2023.2.24

 伊勢監督から真山隼人さんと大利根勝子師匠のカップリングDVDをいただきました。さっそく見たのでですが、真山隼人さんが木馬亭で口演した青山殺人事件4部作が全て入っているので、その時のことを思い出しつつ、あらためて楽しませてもらいました。なんとDVDの中で「隼人&さくら専属写真家」として名前が出ていて驚きました。その通りですが、ジャケットにも名前を入れていただいていて、ありがたいことです。
 大利根勝子師匠の口演は「梅山家の縁談」が収録されていて、非常に楽しめるおすすめのDVDです。4000円(税込)+送料で、真山隼人さんが販売していますので、ご購入希望の方がおられましたえら、取り継ぎいたしますのでお知らせください。


2023.2.20

 東京・新宿御苑前にあるアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開かれている「日韓中高校生フォトコンテスト」の写真展に行ってきました。作品として展示された写真を見ると、審査時にプリントで見たのとまた違う印象を受けます。あらためていい作品が並んでいるなと思いました。22日までの残り少ないですが、ぜひ足を運んでください。


2023.2.14

 いつも撮影している真山隼人さんと、この度引退する大利根勝子師匠のカップリングDVDが発売になります。真山隼人さんの「青山殺人事件4部作」と大利根勝子師匠の「梅山家の縁談」が収録されているそうです。真山隼人さんのツキイチ独演会の度に今回の映像を撮影した伊勢哲監督に木馬亭でお会いしていたのが縁で、ジャケットの真山隼人さんと沢村さくらさんの写真を使っていただきました。撮影風景も見ていたので、どんな映像に仕上がっているのか楽しみです。


2023.2.8

 昨年、写真審査をした「日韓中高校生フォトコンテスト」の写真展が2月16日から22日まで、アイデムフォトギャラリー「シリウス」(東京都新宿区新宿1-4-10)で開かれます。同じ高校生でも国によってその感覚の違いがはっきりとわかり、大変面白い写真展だと思います。各国の高校生の新鮮な感覚で撮影された写真が並びますので、ぜひ足をお運びください。


2023.1.26

 先日、五木阿蘇神社の宮司さんとお話をしました。今年も春祈祷は多くの集落で行われません。コロナが広がった2020年の春は、全面中止となり一昨年から少しずつ復活してきていますが、集落の高齢化と併せて、一度やめた行事の復活は難しくなっています。今年も数えるほどの集落しかコロナ以前のような春祈祷を行うところはありません。コロナの影響で、集落の行事が終わってしまうところが加速度的に増えたのは仕方ないとはいえ、残念なことです。行われなくなる前に、いろいろと記録しておかなければならないと思う次第です。


2023.1.11

 東京・銀座のソニーイメージングギャラリーで開かれている山口規子さんの写真展「I was there.」に行ってきました。丁寧にプリントされたモノクロ写真は、いいものですね。朝イチで行ったので、ご本人にお会いできなかったのが残念でしたが、いい写真展でした。1月19日まで開催されていますので、ぜひ足をお運びください。


2023.1.8

 歌舞伎座での壽初春大歌舞伎に行ってきました。「人間万事金世中」は撮影していてもクスッと笑ってしまうところが多く、面白い演目でした。まだ3部制で開催されていますが、歌舞伎もだいぶ正常化されて、今月から花道の脇の席もお客さんが入ることができるようになりました。とはいえ、巷のコロナ感染者がさらに減らないと、元通りにはならないですね。


2023.1.6

 恒例の木馬亭での真山隼人ツキイチ独演会に行ってきました。今回は100演目の中からお客さんの投票で1演目をやるというおまけ付き。これだけの演目を出して選んでもらうという隼人さんのすごさ。恐れ入りました。数えられるほどのお客さんしかいない小さなところで演じている頃から知っているからか、隼人さんがどんどん大きな存在になっていくのを実感します。今回もレンズに迫ってくる表情の強さに惹かれました


2023.1.1

 明けましておめでとうございます。今年は、次の写真展の足がかりができればと考えています。五木村、五家荘への取材も頻度を高めて、次に繋げていこうと思います。写真展はまだしばらく先になりそうですが、やりたいことはいくつもあるので、これからもよろしくお願いいたします。
 新年を迎えて、遅ればせながら2019年にグループ展で展示した写真をギャラリーに加えました。